百人一首は似たようなﾌﾚｰｽﾞ多く､それがお手付きを誘うので､競技かるたをやっている人にはしゃくの種です｡
また､あきらかな駄歌が多く､藤原定家ほどの大歌人の撰歌とは思えない事が､古くから指摘されてきました｡
なぜだろうと研究した人たちがいて､その結果百人一首はﾊﾟｽﾞﾙのように並べ直すと別な意味が隠されているというのです｡
理系の人には見過ごせない､興味をそそる発見です｡
織田正吉氏は､18×18のますに配置し､数々の主題が隠されていることを指摘しました｡
太田明氏は10×10に配置し､魔法陣になっていると論じました｡
林直道氏は10×10に配置し､後鳥羽院の水無瀬離宮周辺の風景と､定家自身と､後鳥羽院と定家､式子内親王と定家の恋､等などが隠されていると言っています｡
ただ､いずれの論も､完全な並びはならず､ほころびがあります｡
不十分な点が残り､検証した人たちの中には"眉つばである"とういう発言をする人もいます｡
私自身は､林氏の配列が個人的には好きですが､配列は10×10ではなく､色紙を張った嵯峨山荘の襖の構成に合わせて､配列されたものではないかと思っています｡
0:ﾎｰﾑ